2024年8月19日~21日、15名の子どもたちと5名のスタッフで
「Kashiwazaki 海の冒険学校」を実施しました。
宿泊は市内のシーユース雷音さんを利用させていただきながら
番神海水浴場、東の輪海水浴場、鵜川の河口で様々な海の体験を実施。
台風に見舞われた昨年とは正反対、3日間ばっちりのお天気で
ほぼ予定通り活動を行うことができました。
海の体験では、市内の様々な業者さん、施設の方にご協力いただき
すばらしい時間を過ごすことができました。本当にありがとうございました!
いつもの友達とは違う、同年代の子どもたちと過ごす3日間は、
楽しいことだけでなく、自分の思い通りにいかないこともあったことと思います。
そんな中で友達と折り合いをつけながら、一緒に楽しみを創り出していくことも
それぞれのペースで学んでいってくれたのではないかと感じました。
▼1日目
13時、シーユース雷音の会場からスタート!
3日間の中には天候が悪化することも想定して、あらかじめホテル内の
研修室を確保しておきました。荒天時は室内で活動ができるので安心です。
ほとんどの子どもが知っている人は一人もいない状況。
まずは緊張をほぐすためのウォーミングアップをしました。
スタッフのリードで、遊びながらお互いのことが
少しずつわかっていき安心して活動できるようになりました。
まずはシュノーケリングからスタート。まずはライフジャケットをつけて浮くことから。
安全に活動するためには、自分の身体にライフジャケットをしっかりフィットさせる必要があります。
単に遊ぶだけでなく、これからも海で安全に楽しんでもらうための基礎知識も
今回は子どもたちとともに確認しながら進めました。はじめての子もいますが、すぐになれることができます。
ここは昔、海上の水族館があった跡地。ちょうどいい具合にコンクリートで囲われた場所は
人間にとっても風や波を避けて活動しやすい場所であると同時に、
外洋に出て行く前の小さな魚や生き物たちの隠れ家にもなっている場所です。
深いところにもぐらないと生き物がいないと思うのは大間違い。岩に守られた浅い磯場は
小さな生き物たちの隠れ場所になっています。たくさんの魚、貝はもちろん、今年も
シロウミウシを見つけることができました!
シャワーをあびて着替えたら、ホテルに戻ってチェックイン!
こどもだけでホテルに泊まるのにドキドキの子も多かったと思いますが、
今年からはツインの2人部屋になったので、安心感もあがったはず(昨年は一人部屋でした)。
活動後の昼寝でなかなか起きてこれない時も、同部屋の子に助けてもらうことができました(笑)
ホテルのお食事も楽しみ。今年も期待を裏切らないおいしい夕食。
2班に分かれて配膳もお手伝いします。
この日は夕日も最高。思いのほか早く沈んでいく夕日にびっくりしながら楽しい夕食を終えました。
夕飯後もまだまだ楽しい活動が続きます。
強風の中ではありましたが、古代の火起こしに挑戦!
多くの子どもたちが火起こしに成功。火種に息を吹き込んで炎をおこします。
小さなたき火でのマシュマロも最高です。
そして夏の定番、花火大会。何度やっても花火は楽しいね。
▼2日目
2日目もいいお天気。今日の午前中は魚釣り。穴釣りという釣りに挑戦します。
穴釣りとは、穴の中に潜んで暮らしている根魚と言われる魚を狙う釣りです。
釣った魚は翌日自分たちでさばいてお昼にからあげとして食す予定。
はたして今年の釣果は…?
ご覧の通り大きなカサゴをたくさん釣ることができました。
こんなに大きい魚が釣れるなんて釣りに慣れた子どもたちなの?と思うかもしれませんが
ほとんどのこどもははじめての釣り体験でした。
みんなで30匹以上を釣りあげました。毎年これだけ釣れるかというと、確かに今年は幸運だったと思います。
ただ釣れるには理由もあります。まず普段釣り人があまり入らない場所に行くために
カヌーに乗って堤防を目指します。これができるのはやはり海をどっぷり楽しむ冒険学校ならではです。
ヘルメットをしているのも安全に釣りをするための準備です。スタッフもこどもたちも
しっかり準備していったからこそ、たくさんの魚を釣ることができました。
休憩は堤防から飛び込んで体を冷やしたり、カニを見つけたり。
戻りは泳いで浜を目指した子どもたちもいました。
お昼は今年もクラウドナインさんのおいしいカレーライス。
海で食べるカレーは最高だね。
午後は魚つき、カヌー、シュノーケリングを交代で体験。
魚つきは楽しみにしている人が一番多かった活動でしたが、何か捕まえることはできたでしょうか?
今年は魚つきも絶好調! イシダイやベラなどの魚はもちろん、タコやイカまで!!
魚つきは大人でも難しい活動ですが、たっぷり時間をとってチャレンジできたので、
魚つきの成功率もあがりました。
カヌーは操作しやすいシットオンタイプのカヌー。
はじめての人もしばらく練習すると、すいすいと漕ぐことができるようになりました!
海での活動はほかにもいろいろあります。寒くなってしまった子は先にシャワーをあびて
しーグラスや貝など、夜につくるキャンドルの材料集めをしたり、思い切り砂遊びをしたり。
丸1日海で過ごせるからこそできる体験ですね。
夕食後みんなが真剣につくっているのは、ジェルキャンドル。
翌日屋外でとった写真がこちら!すごい力作ぞろいです。海で集めたシーグラスや貝殻が役立ちます。
今年も最後は射的大会!おかしがかかっているのでみんな真剣(笑)
2日目も全力で活動をした子どもたち、夜はぐっすり眠れたことでしょう。
▼3日目
最終日は、SUPからスタート!
スタンドアップパドルという最近はやりのアクティビティ、
DAIGOさんという柏崎のSUPのガイドさんにご協力いただき楽しむことができました。
ひとりでも乗れるし、何人かで一緒に乗ることもできます。
最終的にはこんな遊びも!
SUPの後は、命をいただく体験。前日釣った魚を自分でさばいてからあげにします。
さばく作業も包丁を使うと危険ですが、はさみとペットボトルキャップを使った
こどもでもやりやすい方法でやります。みんな真剣です。
今年はタコもとれたので、興味のあるこどもたちとさばいて調理。
こちらもプリプリでおいしかった!みんなでペロリと平らげました。
お昼ご飯のあとは…
こちらも定番だけど絶対楽しい、すいか割り。
終わってみればあっという間の3日間。
最後にみんなで大笑いしながら3日間のふりかえり。
こどもたちの笑顔が印象的です。
今年の海の冒険学校もこの年代にしかない「夢中になって楽しむ力」を存分に発揮してくれたと思います。
私たちスタッフも本当に楽しかった。参加してくれて本当にありがとう!
また柏崎の海で、夢の森公園で会えることを楽しみにしています!!
▼最後に
海の冒険学校を開催するにあたっての広報文に
私たちスタッフが願っていたことを書いていたのでここに記しておきます。
海の冒険学校を終えて改めて読み直してみて、私たちの願いも、
参加してくれた子どもたちの願いも、送り出していただいた保護者の方の願いも
ある程度かなえることができたのではないかと思います。
本当にたくさんの人に協力してもらってできた3日間でした。
ここに、参加してくれたみんな、関係者にみなさまに
改めまして御礼申し上げます。来年も実施したいと思いますので
興味のある人はぜひHPをチェックしておいてくださいね!
海の冒険学校 主担当;遠藤あき
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今だけしか、こどもの時にしか感じられないことがある。
こどもたちの原体験として記憶に残る、特別な3日間になるはずです。
★「親では提供できない。3日間丸々海で過ごす体験をやってもらいたい」
この言葉はある保護者の方からいただきました。1日だけじゃなく長い時間、全身で海を感じていたい、思い切り疲れ果てるまで遊びたい。こどもの頃、そんな思いを持っていた方は多いのではないかと思います。しかし、時間的にも、体力的にも、また様々なアクティビティを安全に提供するという点からも、こどもたちが満足できるくらい海で3日間じっくり過ごすことは、多くの親にとってなかなかできないことだと思います。かつて夢の森公園で提供していた海賊キャンプはそんな特別な時間を提供していましたが、宿泊場所の調整や体験活動の調整、さらにコロナも重なりここ数年の間実施できていませんでした。しかしその間も上記のような保護者の方の声を聞くことは多く、2023年、装い新たに3日間の「海の冒険学校」として、復活することにしました。宿泊先であるシーユース雷音様をはじめ、柏崎の海の観光事業者と連携しながら今回さまざまな海での体験を提供させていただきます。高額な料金だと思いますが、さまざまな体験活動を安全に提供するために関係者との調整を重ねてきました。柏崎のすばらしい海でこどもたちとともに楽しく安全に時間が過ごせるよう、スタッフ一同全力で取り組みたいと思っています。